税理士が代われば税務調査は入る|KSKシステム

「税理士が代わったから、税務調査に入られた」

聞いたことないですか?

実際はどうなんでしょうか?

今では、税務調査の選定方法は、「KSK-国税総合管理システム」というシステムで数値で判断されます。

最終的には、調査官の目で判断して決定されるそうですが、まずは、このKSKシステムで調査の選定先をおおまかにふるいにかけるわけです。

 

【税理士が変更になった場合】

そこで、担当税理士が変更になった場合ですが、

「税理士が変更になったから、税務調査に入られる」

普通に考えて、無いと判断していいでしょう。

正しくは、「税理士が変更になったために、決算書の内容になんらかの変更があった」だと思われます。

税理士事務所によって、使用している会計ソフトや勘定科目はさまざまです。

税理士が100人いれば、100とおりの決算書が出来上がってくるでしょう。

多少の見解の相違はあるものの、どれも間違いではないでしょう。

そして、税理士が変更になった際、

前の担当税理士が作成した決算書の内容を見て、

「これは外注費ではなく、広告宣伝費のほうが適切だ」とか

「雑費がこんなに多いのはおかしいから、他の適当な科目に振り分けておこう」とか

後任の税理士は思うことも少なくはありません。

会社のことを思って正しく処理を行うわけです。

【KSKシステムでピックアップ】

そして、このKSKシステムで前年度対比で数字に大きく増減があった科目が表示され、

その会社がピックアップされるわけです。

たとえば、前期、前々期、そのずっと前から「雑費勘定」に2,000万円くらい計上してあったのに、

いきなり300万円くらいに減少してあれば、KSKシステムが見逃すわけはありません。

 

【税務調査に入られにくくするためには】

税理士が変更になっても、税務調査に入られにくくするためには、

まず、このKSKシステムのことを担当の税理士が知っていないといけません。

KSKシステムのことを知っていれば、おのずと対応策も出てくるはずです。

売上の大幅な増減

売上原価の大幅な増減

その他の経費項目の大幅な増減

新しく出てきた勘定科目や無くなった勘定科目

全てKSKシステムで把握されます。注意しないといけませんね。

 

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