目標利益の算定方法と考え方|借入金返済目標額

企業にとって、目標とは企業活動を行う上で目指すべきゴールです。

目標がなければ、何をどれくらいやればよいのか判断できないからです。

決算を終えた企業が、次期の事業計画を作成し、売上目標・利益目標を立てます。この数値目標もしっかりとした根拠があります。その目標利益を資金面から見てみると、、、

目標利益の設定

借入金は、税引後利益から返済するべきという考え方によれば、次の公式が成り立ちます。

目標利益 = 【 借入金償還予定額 - 減価償却費 】 × 2

(借入金返済目標額)

① 減価償却費

減価償却費は費用として計上されるが、現金の支出を伴わない(資金が社外流出しない)ため、借入金の返済額から差し引くことになります。

② (×2)

税引前当期利益の約50%(半分)が税金として差し引かれるため、納税額も考慮すると借入金返済原資として必要な資金は、その2倍となります。

目標利益の設定から売上目標

①目標利益を設定し、次に②固定費削減目標 ⇒ ③原価削減目標

⇒ ④売上までを逆算で算定して行きます。

固定費の分解

借入の返済に必要な金額から、「目標利益」の設定ができれば、次は、「固定費の削減目標」を掲げます。決算書では、販売費及び一般管理費と呼ばれる項目です。

固定費は、原価と違って、売上の増減に関係なく、固定的に発生する項目ですが、削減目標を立てて、必要最低限のものに抑えることが必要です。

固定費を各項目ごとに分解していくと、普段はあまり目に付かない不要な項目があります。それらの項目を一年間を通して見るとかなりの金額になるものも少なくありません。

 

 

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