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自社株評価対策|事業承継のために引き下げ

火曜日, 9月 25th, 2012

非上場企業の事業承継・相続時に問題となる要因のひとつが自社株の評価

事業をスムーズにバトンタッチするために、後継者への負担を軽減する対策が必要です

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自社株を後継者へ承継させる手段は相続・贈与・売買などがありますが、いずれの場合も

自社株の価額は額面ではなく相続税法上の評価額で計算されます

そのため事前の対策を怠ると、評価額が予想以上に大きくなり思わぬ課税が生じる等、

後継者に過大な負担を強いる可能性があります

原則的に、非上場企業の株式の評価額は、「類似業種比準価額」と「純資産価額」を組み合わせて計算します

どのような組み合わせかは、企業の業種・従業員数・簿価総資産価額・年間取引金額に応じて分類された

企業規模等により異なります

よって、まず自社株がどのような評価方法で評価額を計算するかを把握する必要があります

企業によってどのような対策をとるべきかは当然異なってきます

「自社の株価を押し上げている原因は配当なのか、不動産の含み益なのか、それとも内部留保なのか」

と自社にとって良い対策を検討していく必要があります

引き下げ対策には、長期的なものや短期的なものもあります

評価額を引き下げたときに事業承継をしなければなりませんから、タイミングも重要になってきます

事業承継は専門家を交えながら計画的に準備しておく必要があります

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【自社株評価引き下げの具定例】

1.配当率の引き下げ・・・・・純資産価額を下げる

2.役員退職金を支給・・・・・利益金額および純資産価額を下げる

3.含み損のある資産の売却・・・・・利益金額および純資産価額を下げる

4.損金性のある生命保険の活用・・・・・利益金額および簿価純資産価額を下げる

5.土地建物を購入・・・・・純資産価額を下げる