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建設業のブランディング|新規受注とお金を残す仕組み作り

木曜日, 9月 23rd, 2010
最近「ブランディング」について学ばせて頂いております。会計の面からは、ブランディングとは、企業価値・営業権(のれん)などと解釈されます。

最近では、高級料亭の不祥事なども話題となりました。そんなとき、人は「のれんを汚す」という言葉をよく使います。「のれんを汚す」店は、お客様を「もてなす」ためにお金を使っていないからだと私は思います。お客様はその「のれん」に対して高額なお金を払って来店してくれるのに。。。。。

近年、ブランディングとはマークやロゴ、ネーミングなどといったものだけでなく、「お客様の期待を超えるサービスの提供」と包括的に理解されています。お金を払えば何でも手に入る今の時代、お客様に言われた事だけをやっていたのでは、もはやサービスとは言えなくなってきています。

100%できて当たり前でお金を貰える時代ですから、100%を超えるサービスの提供があってこそ、満足を超える感動を提供することができると思うのです。

100%を超えるサービスが感動、いわゆる「サプライズ」と言われるものです。

ここで建設業におけるブランディングを考えてみます。

建設業におけるブランディングとは、究極的には

①紹介で受注できる(「入」の確保)

②利益を残せる(「出」を抑える)

この二つだと考えます。

つまり、①はお客様へ満足(100%)以上のサービスであるサプライズを提供し、感動して頂き、紹介営業に繋げるということです。相手がどう思うのか?は、「品質的価値」と「感情的価値」があります。建設業において「品質的価値」とは、つまり、「安全」「安心」です。

「感情的価値」とは、「感動」です。「品質的価値」「感情的価値」の双方が得られて初めて人は行動に移ります(この業者にお願いしよう)。

②は、受注した売上に対する原価を建設業独自の会計・手法により管理し、資金を内部留保(貯蓄)するということです。

建設業は受注産業ですから、売上重視(「入」の確保)の経営体質になりがちですが、原価を垂れ流ししているような原価管理(決算まで利益予想ができず、決算を迎えて数字が大きく変わってしまう状態)を行っているのであれば、受注に走っても資金・利益改善は望めないでしょう。

上記の①と②のいずれか一方が欠けてもダメです。①の「入」の確保と②の「出」を抑えるという2つのブランディングが揃ってこそ、建設業の存続があるのです。

不況が叫ばれる今の時代だからこそ、建設業においては、外面(受注確保)と内面(原価管理)のブランディングがより一層必要だと思います。

 

 

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